夏の終わりと「さよならアンドロメダ」

11月中旬、もう既に夏の終わりとも言えないこの季節。 私は12月に開催される「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 6thLIVE MERRY-GO-ROUNDOME!!! 愛知公演」のチケットを握っていた。
そして、困っていた。

「曲が全然分からない...」

と言うのも、昨年の5thツアー以降アイドルマスターに全く触れて来なかった私は、この一年間でリリースされた楽曲がほとんど分からない状況だったのだ。 その為、この空白の一年間を埋める作業を急ピッチで進める羽目になってしまった。
そんな中で出会ったのが、「さよならアンドロメダ」だ。


はじめに

「さよならアンドロメダ」とは、「THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS AUTUMN!」に収録される楽曲。歌唱は渋谷凛、森久保乃々、大和亜季。作詞作曲はTaku Inoue。曲調はFutureBassとかその辺。多分。

アイドルマスター|THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS MASTER SEASONS AUTUMN!

youtu.be

タイトルにある「アンドロメダ」は秋の星座の「アンドロメダ座」、そして「アンドロメダ銀河」。これらがモチーフだろう。
歌詞には抽象的な表現が数多くあるが、聴くだけで心に響ような、儚げで切ない感情的な歌声とメロディが印象的だ。音楽としても十分に楽しめる一曲になっていると思う。 が、その歌詞の意味を、楽曲内のストーリーを汲み取ってこそ、この楽曲の魅力が引き出されると言えるだろう。
以下から、本楽曲の歌詞、ストーリーについて、僭越ながら考察して行きたいと思う。

登場人物、背景

本楽曲に登場するのは

の3つに分けられる。
歌詞を見て貰えば分かるとは思うが、明らかに意図的な平仮名表記の「ぼく」と「きみ」もいるのだが、こちらは後程。
夏の終わり、ひとりぼっちの「僕」の元に現れた「君」と共に「アンドロメダ」に向かう。これが大まかな物語の流れとなる。

もう一つ触れておきたいのが本楽曲の背景についてだ。
本楽曲では「夏の終わり」「秋」と言った季節。「太陽」「夜」「雨」と言ったワードを抽象的に使っている。 「夏の終わり」と聞いて皆さんは何を思うだろうか。ここに注目しておいて欲しい。
以上を踏まえて歌詞を追っていこう。
(予防線を張っておくが、本ブログは当楽曲を聞き始めて1週間程度のオタクの個人的な見解である)

1番Aパート

いつだってそう僕は一人だった

太陽さえ目を逸らした

笑わないまま時は過ぎていった

何度目かの夏も過ぎた

主人公である「僕」はひとりぼっちだった。
閉鎖的な言葉が並んでいる。
何らかの理由で太陽の光から目を背ける「僕」。
「僕」は光から目を背ける日々を過ごすことで、 笑うことが出来なくなってしまった。 そんな状態が長く続き、また夏が終わってしまった。

叶わない約束が雨になって

秋をそっと連れてきたその夜

目を覚ましたら君は隣にいて

笑わない僕を笑ってた

「僕」には何かしらの願い、或いは夢があった。
しかし「僕」は夢を目指す途中で、現実を知り、それは叶わない約束だと悟る。夢を半ば諦めている状態だ。 太陽から目を背けたのはどうやら挫折が原因らしい。そんな状態に「僕」は笑うことが出来ない。

叶わない約束が雨になり、「秋」を連れてくるということから、「秋」は夢に届かない「僕」の挫折を表していると解釈できる。 「秋=夏の終わり」とすると、「夏」は理想の象徴であると言える。太陽はその輝きであり、夜では太陽が見えず、雨が降る夜では星も見えない。それらは光を遮るもの、夢を見る中での障害であり、挫折した「僕」の気持ちを表現したものだろう。

そんな「僕」の目の前に突然「君」が現れた。「君」はそんな「僕」に笑いかける。

1番Bパート

ねえ こんばんは

ねえ どうしたんだい

ねえ どうして

どうして ずっと泣いてるの

これは「君」から涙を流す「僕」への問いかけ。
ここで「僕」は流している。夢に届かないと半ば諦めつつも、まだ諦めきれない、それ故の涙だろう。
「どうしてずっと泣いているの?」
励ましのようにも聞こえる。

1番サビ

ぼくら 今夜 今夜 そう旅立とう

ずっと ずっと 遠くへ

星の海の向こう アンドロメダ

星座たちのダンスも 地球のまたたきも

きみに見せてあげる

そしていつかいつかと

僕らはずっとずっと遠くの銀河見てた

二人

アンドロメダ

君はどんな

どんな暗い夜でも

もう笑えない僕にも笑ってくれた 

笑ってくれた

ここでは見ることの出来ない輝きが「アンドロメダ」にはある。「ぼく」と共に旅立ち、それを見に行こうと「君」は「僕」に語りかける。
閉鎖的な「僕」と遠くの銀河に連れて行こうとする「君」。 「僕」が失った笑顔を持つ「君」。2人は対称的な存在であるように見える。

少し話は逸れるが、ここで平仮名表記の「ぼく」と「きみ」が登場する。「アンドロメダ」に旅立とうと提案しているのは「君」である為、「ぼく=君」であり、「君」から見た「僕」が「きみ」であることが分かる。
纏めると、「僕=きみ」「ぼく=君」ということだ。

暗い夜でも笑えない僕に笑顔を見せてくれる「君」。
暗い夜では太陽が見えない。Aパートと同じ、夢を諦め、目を背けている状態。そんな笑顔を失った「僕」にも「君」は笑ってくれた。
「僕」は「君」に背中を押される形で「君」の提案を受け、目的地である「アンドロメダ」を目指す。

2番Aパート

七色の星屑の波に乗って

僕らは宇宙を駆け抜けた

不器用な地図をふたり描いた

隣の銀河を夢見て

「君」と共に「アンドロメダ」に向かっている「僕」。
ずっと遠くにあった銀河も、気が付けば隣まで来ていた。

願いが形になって叶う場所だと

昔本で読んだよ

星の雨も嵐も怖くないよ

君と行けるなら

ここで「アンドロメダ」は「願いが形になって叶う場所」であり、「僕」が昔読んでいたものであることが明らかになる。
つまり、「アンドロメダ」とは昔の「僕」が思い描いた、そして、今の「僕」が目を逸らし、叶わない約束*1とした夢そのものだった。
夢への道のりには困難が付き物だ。2人で描いた夢への地図だって不器用だ。でも、もうひとりぼっちではない。「君」と一緒なら怖くない。
「君」と出会うことで「僕」は夢と再び向き合うことになったという訳だ。

ここで幾つかの疑問が浮かび上がる。何故「君」は「僕」の夢である「アンドロメダ」を共に目指しているのか。そもそも「君」が何者なのか。どうやら「君」の存在こそが、この突飛な物語を解く重大なヒントになりそうだ。

2番Bパート

ねえ もうあと少しさ

ねえ もうあと少しだ

ねえ どうして

どうして君は泣いているの

1番とは逆に、「僕」から涙を流す「君」への問いかけ。
ずっと目指してきた夢である「アンドロメダ」まで、もう少しだ。
なのに何故「君」は泣いているの?現段階では分からないので後程。

2番サビ

そして今夜

今夜そう触れるよ

やっとやっと会えた

手を伸ばすよ

僕らのアンドロメダ

今夜もしも

もしもね

願いが叶うのなら

君に笑えるかな

笑えるかな

長い旅路の果て、2人は願いが叶う場所である「アンドロメダ」まで辿り着き、手を伸ばす。 そこで「僕」は「君」に笑いたいと願う。
「僕」が笑顔を失った原因が夢への諦めであることから、*2夢を叶えることで、「僕」は笑顔を取り戻すことが出来る。 即ち、笑顔は夢を叶えることの比喩であると解釈出来る。
ここまで辿り着いた今の「僕」なら笑顔を見せることが出来るかもしれない。

Cパート

ねえ ねえ

ねえどうして

どうしてきみは君なんだ

「僕」から「君」への問いかけ。
ここで遂に「君」の正体が明らかになる。

「どうしてきみは君なんだ」

「僕=きみ」であることから*3「君」は「僕」であることが分かり、「僕」はここで初めて「君」が「僕」であることを知ることとなる。

正反対に見えた「君」はもう一人の「僕」だった。
現実を知り、「叶わない約束」*4だと一人悟る「僕」。しかし、心の奥底では夢を諦め切れずにいたのも「僕」。
理想と現実、その二律背反の感情がもうひとりの「僕」である「君」を生み出したのだ。 つまり、「君」とは「僕」が心の奥で描いた「夢を追う理想の自分」の具現化だ。

2人の「僕」は当然同一の夢を持つ。その夢こそが「アンドロメダ」だ。 「僕」は「君」という「夢を追う自分」に自ら背中を押され、夢である「アンドロメダ」を再び目指し、辿り着いた。
しかし、その先で待っていたのは2人の別れだった。


ラスサビ

そして 今夜 今夜 そうお別れ

きっと もう 会えないけど

ずっと ずっとさ きみを思っているよ

泣きはらした顔も 声も

ねえ いつでも きみはすてきだったよ

「僕」と「君」の必然の別れ。
「夢を追う自分」である「君」は「僕」が夢を叶えることで消えてしまう存在だ。 「僕」は「君」と別れる必要があった。
「僕」は「夢を追う自分」である「君」と別れ、夢であった「アンドロメダ」から離れることで、新たな一歩を踏み出すことが出来る。「僕」が新たな一歩を踏み出し、この先の未来に進んで行く為には、夢に留まっていてはいけないのだ。「君」はそのことを知っていた。*5

別れ際に「君」は「僕」に最後の言葉を送る。

「いつでもきみ(僕)はすてきだったよ」

誰より近くで「僕」を見ていた「君」は、「僕」が何故涙を流していたのかを知っている。どんなに泣いても夢を諦められず、ひとりぼっちで理想と現実の狭間で葛藤していた「僕」を知っている。
そんな姿も、声も、素敵だったと「君」は言う。
その言葉は「僕」を励まし、「アンドロメダ」から送り出す言葉だった。

僕らはきっときっとそう一人で

僕の足で帰るよ

今日でさよなら

さよならアンドロメダ

そして一人になった「僕」は「君」の言葉を受け、夢であった「アンドロメダ」からの帰還を決意する。
「君」はもういないが、夢を叶えようとここまで来た「僕」は、とても強くなった。「君」と共に歩んだ軌跡があった。
その軌跡を胸に「僕」はここから一人で、自分の足で歩いていく。

新たな一歩を踏み出そうとする「僕」は、最後に別れを告げる。

「さよなら、アンドロメダ。」

そして夏の終わり

雨が静かに降る夜は

君のことを思い出すから

空見上げて微笑むから

物語のエピローグである。
冒頭のシーンと同じく、夏の終わりの雨が降る夜を迎える「僕」。
雨が降る夜では星は見えない。だが、夏の終わりの夜の雨を前にひとりぼっちで泣いていた「僕」はもうそこにはいなかった。 「君」と出会い、共に「アンドロメダ」を目指したあの日を思い出す「僕」が、雨の中、空を見上げて微笑むところで物語の幕が降りる。

ここで注目すべきは、「僕」の夏の終わりの捉え方が冒頭とは全く異なっているという点だ。
冒頭では笑顔を失い、泣いてばかりいる「夢を諦めようとした僕」の心情を夏の終わりに重ねていたのだが、ここでは「夢を追う自分」である「君」に導かれ、再び夢に向かい、夢を叶えたことで、挫折を乗り越え「新たな一歩を踏み出した僕」を夏の終わりとして描いている。

本楽曲が秋がテーマになっているのはこの楽曲を通して見られる「僕」の成長をより鮮明に表す為だと私は考察する。

まとめ

ここまで長々と書いて来たが、本楽曲「さよならアンドロメダ」は夢を諦めようとした「僕」が、「夢を追う自分」である「君」に導かれ、再び夢に立ち向かい、叶えるまで。更にそこから夢と決別し、新たな一歩を踏み出すまでの成長を描いた夏の終わりの孤独な物語である。

そして、その物語はアイドルマスターシンデレラガールズというコンテンツが描く、アイドル達の姿そのものではないだろうか。
「夢は夢で終わらない」と力強く歌い上げ、それぞれの夢と向き合い、悩み、成長していくアイドル達。そして、魔法が解けても自分達の足で歩いていこうとする頑張り屋なシンデレラの姿は「僕」の物語と重なる部分も多いだろう。
従って、本楽曲はシンデレラガールズのアイドル達が歌うべくして歌っている、これ以上なく相応しい一曲であると私は思う。

最後に

考察は以上だ。 思った以上に長くなってしまったが、少しでもこの楽曲の魅力が伝わったら嬉しい。
今回は歌唱メンバーの情報を一切取り入れずに書いたが、年齢や境遇の異なる3人がそれぞれ見る「さよならアンドロメダ」という観点で考察するのも面白いかもしれない。

話は逸れるが、どうやら来月の名古屋公演には歌唱メンバーが2人揃っているらしい。前述したことを含め、フルメンバーでの歌唱に勝るものは無いと思っているが、「僕」と「君」の対話であるこの楽曲は、2人で歌唱されることで、また違った魅力を持つのではないかと思う。
また、今回のドームツアーは季節がテーマになっていると聞く。順番的に名古屋公演1日目が秋に当たるそうだ。秋に相応しいこの楽曲が披露される確率は低くはないだろう。
名古屋公演での「さよならアンドロメダ」の披露に期待しつつ、披露された際はどのような表情を見せてくれるのか、とても楽しみだ。

ここまで、私の拙い文章を読んでくださり、ありがとうございました。 名古屋公演に来られる方は、是非共に楽しみましょう。

絶対にイントロで絶頂したい。
(ところで、この曲に比重を置き過ぎた所為で、他の曲の予習が一切進んでいないので、オススメの曲など教えてくれると嬉しいです。)

おわり。

*1:1番Aパート

*2:1番Aパートに記載

*3:1番サビに記載

*4:1番Aパート

*5:2番Bパートで「君」が涙を流していたのはこの為

TVアニメ「やがて君になる」先行上映イベント

来たる9月22日、「TVアニメ『やがて君になる』先行上映イベント」に参加してきた。

今回は当日のイベントの旨を個人的な感想等を交えながら記載していこうと思う。

 既にご存じの方も多いかとは思うが、この記事を書くに当たってまずは本作「やがて君になる」について簡単に説明しておこう。

 

daioh.dengeki.com

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やがて君になる」は2015年より月刊コミック電撃大王にて仲谷鳩先生が連載中の百合漫画である。現在コミックスの累計は70万部を突破し、どうやら今年で3周年を迎えるらしい。今最も勢いのある百合漫画であると言ってもいいだろう。(と、知り合いの百合オタクが言っていた。)

内容にも少し触れておこう。

”好き”が分からない主人公・小糸侑が、誰も好きになることが出来ない先輩の七海燈子と出会うことで始まり、それぞれ悩み、変化していく心や関係性を描いたガールズラブストーリーとなっている。詰まる所、めちゃくちゃ面倒くさい少女達の中で描かれた百合作品だ。一部では百合作品ではないとの意見もあるが、仲谷鳩先生が百合作品であると明言している為、ここではそう説明させてもらう。

私はアニメ化が発表されてからこの作品を読んだ新参者なのだが、2人のもどかしい距離感と変化を描いていく中で、「好き」とは何か?「自分」とは何か?という人間のパーソナルな部分を読み手に問いかけてくる。そんな繊細な雰囲気に痺れ、気付けばこの作品の虜になっていた。

そして今秋10月から堂々のアニメ化、小糸侑役に高田憂希さん、七海燈子役に寿美菜子さんがキャスティングされている。

今回はそのアニメの先行上映会、という訳だ。

長い前書き終わり。

 

 さて、ここからが本題。

以下当日のイベントの様子を断片的ながら書いていきたいと思う。

 

来たる9月22日、会場はユナイテッドシネマ豊洲。上映会としては馴染みの深い劇場であると思うのだが、ここに来るのは昨年の「NEW GAME!!」の先行上映会以来か。

こちらも高田憂希さんが主演の作品で、当然彼女も登壇された。なんだか縁のある会場だなあなんて思いながら入場した。

 

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 席に座って間も無く、劇場が暗転。

早速アニメ第1話の上映が始まった。

 

第1話上映

 アニメの内容について話したいことは山ほどあるのだが、ネタバレになってしまうので、こちらでは省略させてもらうが、とりあえず、素晴らしい仕上がりになっていたと思う。

原作者、編集者の方が以前言っていた通り、原作を大切に、アニメになることでより鮮明に見える描写に加え、アニメでしか描けない魅せ方が1話の時点で幾つか見受けられた。 

また、役者の演技も想像していた通り、いやそれ以上か。特に高田憂希さん。PV時点では正直どうなんだろうと思う部分が少しあったが、衝撃を受けたのを覚えている。まだ知らない引き出しを感じたというのが初感だ。

この作品は、人間の内面的な感情を繊細に描いた物語なだけに、その言葉の一つ一つには複雑な感情が込められていると思う。となると、当然その言葉を話す"声"は作品においてかなり重要なアクターになるであるだろう。「原作がそのままアニメになった」という感想もチラホラ見たが、本当にその通りだと感じた。2話以降への期待が膨らむ。

第一話のあらすじはこちら

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次に進もう。

ここからは出演者が登壇されてのトークパートだ。

 

登壇、OPトーク

第1話を視聴した興奮と余韻が感情に漂う中、演者が登壇。

登壇者は小糸侑役高田憂希さん、七海燈子役寿美菜子さん、佐伯沙弥香役茅野愛衣さん。そして司会に儀武ゆう子さん。ここはサプライズだったようだ。

その空気感に沿うように、

「皆さん、興奮してますか?」

と高田さんが呼びかける。

「皆さんと同じ興奮を感じてる」

と寿さん。

そして、茅野さんが

「アニメ第1話を見たが、「好き…」という感じ」

と続き、簡単な自己紹介と共にOPトークが終了。司会の儀武さんから作品についていくつか質問が投げかけられる形でトークパートは進行していった。

 

・演じるキャラクターについて

 最初に簡単な作品の紹介を挟んだ後(ここでは省略)、それぞれが演じるキャラクターについての話に。

登場人物に関してはこちら。

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最初は高田憂希さん。

小糸侑を簡易的に説明した後、キャラクターと自分の似ている部分について質問されると、

「頼みに対して真面目に答えるというところは似ているかも」

と答える。他人に流されやすい性格の侑は、優しいキャラクターとして描かれている。優しいからこそ、他人の頼み事を断れない。

高田さんの真面目で優しい人柄の良さは見ていても良く分かるし、確かにな。と思わされた。

ここで、キャラとの類似に続くように高田さんが

「キャラクターを演じるとき、私には2パターンあって、台本を読みながら声を想像するパターンと、感覚で声を感じ取るパターン。侑は読んでいて声が流れ込んできたキャラクターで、こんなことは初めてだった。私に近しいキャラクターなのかな。(意訳)」

と語る。

個人的にこれは衝撃的だった。この先行上映会という場でこのことを話す姿に、小糸侑を演じることに対する役者としての自信をも感じた。アニメへの期待がより膨れ上がる。

これに

「某先輩に(小糸侑が)まんま高田じゃんと言われた」

と付け加える。

そこに茅野さんが

「でも侑はそんなに手を動かさないよね」

と笑いながら突っ込む。確かに、それはそう。と思ったがまあいいだろう。

 

少し話は逸れるが、以前似たようなことをチョクメで言っていた。内容に関して詳しくは話せないが、彼女が演じることの喜びを再確認したのはこの作品なのだろうとこの一連の話を聞いて私は感じている。高田憂希さんのチョクメ、万人に見て欲しい内容なので皆さんも是非。

 

話を戻して、

「侑の内面はまだまだこれからなので」

と今後に期待を持たせて次へ。

 

次は寿美菜子さん。

七海燈子についての話だ。

「好きを知ることで印象が変わる」「お茶目」

と言った1話では描かれなかった今後の話が中心だったが、

「燈子の感情の大きな動きが1話で描かれている」

という話も。この作品は2人の出会いが起因となってそれぞれの心境に変化が生まれる、その始まりが描かれたのがこの1話。ということだ。

アフレコの話もここだったか。

「収録の時、流れている絵に無理に合わせず自分の間で演じていいという指示があり、尺にとらわれずスムーズに演じることが出来た」

これも衝撃を受けた。演技のしやすい環境を提供し、役者がそれに応える。ある意味、役者としての実力が試されることにもなるので、プレッシャーでもあったという話も少しされていたが、表現を妥協しないその姿勢に感動したし、嬉しく思った。その後「まあ編集は大変だと思いますが」といった苦笑を含んだ茅野さん(ここ曖昧)の一言。全員でアニメを作っている、そんな当たり前のことを改めて感じた。

 

最後は茅野愛衣さん。

佐伯沙弥香。

1話の時点ではそこまでクローズアップはされなかったということもあり、

「今後に期待してください!」

と一言。

今後の見所として、

「燈子との関係性だけではなく、侑との関係性も見て欲しい」

とのこと。それ。と声が出そうになった。

茅野さんは絵に関する話が多かった印象。

「絵のお芝居が本当に良い。口元に注目して欲しい」

演技に関しては

「『…』の芝居をあえて入れない」

というここでも間の話が挙がる。感情の表現には声に出さない部分での演技もある。という演技への徹底。凄い。

 

第1話振り返り

先程のトークでも幾つか振り返っていたが、改めて。

好きなシーンについての話へ。

・高田さん「先輩(燈子)が侑の頭を撫でるシーンで、アホ毛の動きが可愛い」「初めての触れ合いだから」

・寿さん「侑の手を握った後、手を繋ぎ直すシーン」

・茅野さん「木漏れ日の描写、空のカット」「原作を大切にしているんだなと」

とそれぞれが思い思いのシーンを述べた後、付け加えて

「地面に足がついているという変わらない心を足元だけを写して表現するシーンがある」

と高田さん。

これを詳しく書くと大々的なアニメ1話のネタバレになってしまうので控えるが、ここは個人的にも大好きなシーンなので是非アニメ放送を見て確認して欲しい。

第1話だけでも、こういった表情や声以外の表現が幾つか見られた。背景の美しさも勿論だが、そういうところにも注目してみると面白いかもしれない。

 

ここでは「どんな高校生だったか」という学生時代の話もあった。

茅野さんが学生時代に同性の子から告白されたことがあると衝撃発言していたが、確かにモテそう。同性カップルって以外と身近なところにあったりするのかもしれない…と少し胸が騒いだのを覚えている。

 

次はバラエティコーナーです!と儀武さんの一言。次へ。

 

今だけ特別に君のことを好きになりそう演説

 なんだこのタイトルは。と、突っ込みを入れたくなったがそれは置いておこう。

簡単に説明すると一般的に好きじゃないものを演説して皆に好きと思わせた人が勝ちということらしい。投票は拍手の量。

お題は

・高田さん「満員電車」

・茅野さん「オバケ」

・寿さん「校長先生の話」

これらを順に演説していく。

高田さんが「満員電車は密着出来て楽しいし、パリピになれる」という訳の分からないことを言ったと思えば、

茅野さんが「オバケは何かと縁があるんですけど、某ラーメンの具が名前のあの子とか、ゾンビだらけの学校の先生とか皆良い子だよ」と某作品達を思わせる発言で会場の笑いを誘い、

寿さんが「人という字は〜」と某八先生のモノマネを披露したのに対し「12点」と評されて、オチ。

優勝は茅野さん。それはそう。

賑やかなコーナーが終わり、インフォメーションへ。

 

インフォメーション

ここで幾つか新発表もあった。簡単にまとめておこう。

・「やがて君になる アンソロジー」制作決定

twitter.com

https://twitter.com/yagakimi/status/1043493087878631425

 

・OP・EDのCDジャケットイラストの初公開(未完成版)

 

・10月07日 高田憂希さんによるポストカード配布会の開催決定

yagakimi.com

 

音泉にてWebラジオ「やがて君になる 〜私、このラジオのこと好きになりそう〜」の配信決定

www.onsen.ag

 

dアニメストア等、動画配信サイトでの配信決定

yagakimi.com

 

こんなところだろうか。

詳しくは公式Twitter、HPなどで確認して欲しい。

 

終演の挨拶

ここでお時間が…と儀武さんからアナウンス。それぞれ最後に挨拶をしていく。

茅野さんから。

「いつかフルキャストで」

という言葉が印象的だった。いつかそんな日が来ると良いなと、希望を持てる発言。嬉しい。

 

続いて寿さん。

「好きってなんだろう、そんな人間的な部分と向き合う作品」

誰しもが一度は考える、パーソナルな部分に一石を投じる、問いかけてくる当作品。この一言で作品への理解とリスペクトが強く伝わってきた。

 

最後は高田さん。

「小糸侑役の高田憂希と名乗れることが嬉しい。会話劇を演じるのは今回が初めてで、役者として、こんな素敵な作品に巡り会えて本当に嬉しい」

このイベントで衝撃を受けてばかりだ。私の観測範囲内で先行上映会の時点で、こんなことを言う彼女を見たことがない。それほど、この作品は彼女の琴線に触れる大きな何かがあるのだろう。

「会話劇」と評していたが、最初に述べたようにこの作品は人間の複雑な心情を描いた作品だ。その変化を言葉によって表現する、そのことを「会話劇」と言っていたのだろうと思う。そして、そんな言葉を声で表現するということは難しい反面、役者として嬉しいものなのだろう。

「会話劇を初めて演じる」作品で「初めて感覚的に声が流れ込んできた」キャラクターを「演じられることの喜び」。

この作品は彼女に変化を与える作品になるのかもしれない。

 

「これからも応援宜しくお願いします」 

 

これで終演。

上映会含め1時間半ほどだったか。

 

当イベントに関してのツイートを編集者様がまとめてくださっているのでそちらも是非。

togetter.com

 

出演者や関係者の皆様のイベントの感想はこちら。

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ameblo.jp

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非常に満足度の高いイベントだった。

第1話の完成度の高さ、スタッフ、キャストの想いからアニメ放送がますます楽しみになるばかりだ。

 

2018年の締めくくりに相応しい。

今期は「やがて君になる」で間違いないだろう。

 

 

当ブログをここまで読んでくださった方、ありがとうございました。

この作品に少しでも興味を持って、更にアニメを視聴してくれたなら、私もこのブログを書いた意味があるというものだ。

ちなみに、現在期間限定で原作1話~10話まで無料で読むことが出来るので興味を持った方はこちらから読んでみるのも良いかもしれない。

comic-walker.com

 

是非「やがて君になる」を宜しくお願いします。

 

おわり。

 

好きな声優を好きで居続けるということ。

好きな声優を好きで居続ける事。

それは簡単なようで実は難しいものであり、声優オタクにとって最も幸せなことであるというのを最近感じるようになったのでここに書いておこうと思う。

 

一人の声優を好きになり、活動を追いかけるようになってから一年が経った。

最初のきっかけは些細なものだ。なんとなく好きかもしれない、その程度の気持ちだった。これはある意味では当然のことで、何故なら、興味を持ち始めた段階ではその声優のことを何も知らないからだ。最初は誰しもがそんなものではないかと思う。

そんな確証の無い”好き”を追い掛けて、少しずつその人の人となりというものを知っていく。その中で最初の”好き”が更新されていき、確立したものになるのだと私は思っている。

何も知らないという状態は、ある種、最強のモチベーションだ。何も知らないからこそもっと知りたいと思うし、与えられるもの全てが新鮮に感じられる。姿を見る度にドキドキするし、声を聞くだけで胸が躍る。だからどんなイベントも姿が見られれば楽しいと感じるし、声が聞ければ嬉しいと感じる。これって凄く素敵なものだし、絶対に忘れてはいけない感情だと思う。

 

反して、そんな状態を長く続けるのは難しいものであると私は思う。

 

人間は慣れてしまうのだ。

気が付けば顔が見られること、声が聞けたりすることが当たり前に感じてしまう。

確立されていない、"なんとなく好き"という状況に慣れてしまう。

そうして行くうちに"好き"を忘れてしまう。

 

 

少し自分の話をする。

 

もっと知りたいという一心で、私は好きな声優が出演する数多の作品、ラジオ、それらに関するイベントを必死に追いかけた。前述した通り、最初はどんな些細なことでも新鮮だったし、顔が見られるだけで嬉しかった。

 

だが、オタクは何も知らないままではいられない。追いかけているうちに、彼女のことを少しずつ理解出来るようになった。有難いことに、私の好きな声優はイベント稼働が比較的多かった。その為、この一年で様々な側面での彼女の姿を見て、聞いて、ほんの少しではあるが知ることが出来たと思う。それは間違いなく幸せなことだ。恵まれていると思った。

だが、気が付けばそれが当たり前になってしまった。何度もその姿を見て、何度も声を聞いていくうちに、慣れてしまったのだ。

顔を見てドキドキすることも、声を聞いて胸が踊ることも少なくなってしまった。

また、彼女のことを知れば知るほど、新しく知ることが出来る情報の供給は減っていく。対して、知れば知るほど分からなくなることもある。それでも、微かな欠片を求めてひたすら追い掛けた。この辺りからイベントに行っても満足出来ないことが多くなったように思う。

そして、イベントに行っても満足出来ない自分と、姿を見ても声を聞いても心が揺さぶられない自分に違和感を感じるようになった。自分は彼女のことが本当に好きなのか、分からなくなった時期もあった。"好き"がブレていたのだ。

 

話を戻そう。

つまり何が言いたいかと言うと、ただ好きなだけでは、続かないということだ。

"なんとなく好き"な状況は確かにとても居心地が良い。何も知らないからと言い訳を続け、向き合うことから逃げれば、考えることも少ないだろう。

だが、前述した通り、いつかは慣れてしまう。そうして、「自分は好きな声優のどこが好きなのか?」という問いに、オタクはいつか必ず向き合うこととなる。

そうなったとき、確立されてない"好き"は弱い。分からなくなるのだ。

だから、私は"好き"を確かなものにすることが好きな声優を好きで居続けるには大切であると考える。

声優の色々な姿を見て、知っていくことで、沢山の"好き"が更新されていくだろう。汲み取っていく中で、自分の好きな声優だけが持つ「どこが好きなのか」「何故好きなのか」を見つけていくこと。その"好き"に従えば、選択することも出来るようになる。そうやって自分の"好き"を追い求め、それを好きな声優が見せてくれたら、それって凄く幸せではないだろうか。それが好きな声優のやりたいこと、目指す道と一致していれば、これ以上ない。そうやって好きで居続けることが出来れば、好きな声優が目指す道の先にあるその瞬間は、好きで居続けることが出来た者にしか味わえない最高の瞬間なのではないかと思う。

 

私は1年追いかけて「何も知らない」から「少しは知ってる」になったと思う。

オタクと声優の関係で全てを知るなんてことは当然不可能だし、傲慢だ。

でも、我々に見せてくれる一面は少なくとも知ることが出来る。ならば、その断片的な部分だけでも知っていきたい。

まだ見ぬ"好き"を今後も追い求めていきたい。もっと知りたい。

そうして見つけた確立された"好き"はきっと自分を突き動かす強い芯になるだろう。

そしてその先にある最高の瞬間にいつか立ち会えたら、幸せだ。

 

好きな声優を好きで居続けることは簡単ではない。

でも、好きで居続けられたら最高だ。

 

ここまで読んでくれた人に問いたい。

貴方は好きな声優のどこが好きですか?

 

 

NEW GAME!! FESTIVAL!!

2018年1月21日(日)八王子オリンパスホールにて開催された「NEW GAME!!スペシャルイベント 「NEW GAME!! FESTIVAL!!」に昼夜参加して来た。

 

第2期「NEW GAME!!」の放送が終わり数ヶ月。NEW GAMEメンバーが一堂に会するイベントが開催されることになった。

恐らく集大成となるであろうこの日を、多くのファンが待ち望んでいたことだろう。私もその一人だ。

そして何より出演者の皆様が待望していたことだろう。

それほどまでにこのイベントは大きい意味を持っている。イベントが発表された日から、この日は絶対に忘れられない一日になる。

そう確信していた。 

それでは、当日を振り返っていこうと思う。

 

夜行バスから東京へ、朝一に適当にオタクと合流しマクドナルドで朝食を食べていたところにTwitterに通知が。

 

 

高田憂希さんが体調を快復されたというツイート。

というのも、某ゲーム実況のニコ生の出演見合わせからイベント当日まで一切ツイートがなく、オタク間でインフルだのなんだのでイベントに出演できないのではないかという疑惑が流れたりしていた。

この記念すべきイベントに彼女が出演出来ないなんて…といった気持ちも晴れ、一安心。

本当に良かった。

 

さて物販が始まる時間が10:00ということで30分前くらいに会場に到着。すると既に長蛇の列が。驚いた。ざっと300人くらいだろうか。

1時間ほど並んでパンフとTシャツを購入。

その後、昼食を食べたり、お手紙を推敲したり、企画のメッセージを書いたりして時間を潰し、開演ギリギリに着席。

ここで、会場アナウンスが。涼風青葉ちゃんの声。

高田さんの影ナレによる、諸注意のアナウンスだ。

「ニューゲームフェスティバル」でいきなり噛んだり、喫煙を禁煙と間違えたりと、絶好調だ。会場には笑いが溢れる。まあそんなことはどうでも良くて、高田さんが無事出演される。その事実を実感したのはこの瞬間だった。

 

そして、少し時間をおいてイベントが始まる。

以下イベントのレポです。

 

 

昼の部

開演

JUMPin' JUMP UP↑↑↑↑→ユメイロコンパス→Now Loading!!!!SAKURAスキップSTEP by STEP UP↑↑↑↑の順に曲をバックにモニターにアニメの映像を映しての90秒カウントダウンが始まる。凝ってますね。

そしてカウントは0に...開演―—————。

出演者登場。最初は今回どうやら司会を務めるらしい日笠さんと茅野さんのお二人。

「今日はNEW GAME!の総集編のようなイベントになると思います。」といったOPトーク

続いてfourfoliumのメンバー、各メンバーの一人ずつ順に決め台詞や意気込みなど一言ずつ言いながらの登場。ちなみに昼夜ともに高田さんは定番の「今日も一日頑張るぞい!」だった。なんか久しぶりに聞いた気がする。

その後全員揃っての軽いトーク

鈴木さんが初めての出演ということでそれに繋げて

「八王子初めての人~?」

と声を掛けたり。

まあそんな感じで、全員着席。

早速最初のコーナーへ。

 

「ここがいいぞ!NEW GAME!メモリアル!」

 

まあなんとなく分かると思うが、アニメ振り返りコーナーだ。

監督と得能先生の「○○なシーン」というお題への回答を元にトークをしていくという感じ。昼の部では「こだわりのシーン」「可愛いシーン」について。

「こだわりのシーン」では12話のりんがコウを引き止めるシーンが流れ、映像を見た高田さんが涙目になっている一幕もあった。

他にも流れてる映像の真似をしたり、ねねっちの真似をしたりと最初のコーナーから賑やかで非常に良い雰囲気の中で進行していった。このメンバーが揃うのは久しぶりになると思うのだが、こうして和やかな会話を広げていけるのは良い現場だなあなんて思ったりもした。

 

「スタッフ裏話トーク

文字通り、NEW GAME!!の裏話についてトークしていくコーナー。

最初は例の「ぞい!」について。思った以上に公式で使われている回数が少なかったらしい。思えば確かにそうだなと思いつつも、イベント等で盛り上げる言葉として使ってくれて嬉しいとのこと。

このイベントの開幕の挨拶でも使われていたし、実際会場は盛り上がったからそういうことなのだろう。

その流れで日笠さんが「ポプテピピックじゃん」と一言。→会場爆笑。

どうやらこのイベントの前に放送していた回で「ぞい!」してたらしく、タイムリーなネタだったが、未視聴の為ついていけなかったというのが正直なところ。

高田さん「危機感を感じていたので最初の挨拶でやりました(笑)」

 

次は「3期があるなら男だけのNEW GAME!があったら面白いのではと思っている」という話。いやそうか?と正直思ったが、黙っておこう。

ここで竹尾さんが「それなら声優を指名したい!」と発言。スギタさんやらナカムラさんやらの名前が挙がる。男性声優にほとんど興味が無い私はここもあんまりついていけなかった。

それはそうと3期やってほしいですね。

 

「オリジナル朗読劇」

コーナー名の通りだ。ここでスタンドマイクが登場。生アフレコが見れるのはやはり良い。

題名は「イーグルジャンプのかくし芸」

内容としてはイーグルジャンプのメンバーが何人かに分かれてかくし芸を披露するという感じ(詳しい設定は忘れました)。

青葉紅葉が司会で、コウりんの夫婦漫才だったり、はじめとゆんが手品をしたり、葉月が腹話術をしたりとバラエティ豊かな内容だった。

流れとしてはこんな感じではあるが、先輩声優陣の奇想天外なアドリブで実際はハチャメチャ。喜多村さんのフリで高田さんが35億ネタを披露したりしていたが、ここはまともな朗読が聞きたかったというのが正直なところ。それはそうと急にアドリブでネタを振られて返せるのは凄いな…と感心してたら、どうやら事前に打ち合わせをしていたらしい。

そのことを台本にメモしていたらしく、彼女らしいなあなんて思ったり。

突然アドリブを挟む先輩声優陣。それに必死に付いていこうとする後輩声優陣の姿が微笑ましく見えた。

朗読劇が終了すると、fouefoliumのメンバーがライブの準備の為退場、残ったメンバーで次のコーナーへ。

 

「fouefolium女王決定戦」

fourfoliumに関するクイズのコーナー。

一応説明すると、fourfoliumのメンバーに事前に質問をし、その質問への回答をクイズにしたものだ。雑な説明で申し訳ない。

fourfoliumを一言で表すと?」と言った作品に関する質問から(ちなみにこの質問の高田さんの回答は「四葉のクローバー」)、「目が覚めたら無人島に。とりあえず何をしますか?」と言った意味不明な質問まで(ちなみに山口さんは「ほっぺをつねって走る」竹尾さんは「とりあえず服を脱ぐ」(?))様々な質問がありました。

一応ポイント式で優勝者は喜多村さん。

尺調整を兼ねてバンバン当てまくっていた。

優勝者にはNEW GAME!の絵が描かれたケーキが登場。

このイベントとNEW GAME!!へのお祝いという意味合いもあったと私は思っている。

 

そして再度fourfoliumが登壇し、ライブパートへ。

 

ライブパート

昼の部で披露された曲は

 

1.SAKURAスキップ

2.Now Loading!!!!

3.STEP by STEP UP↑↑↑↑

4.JUMPin' JUMP UP↑↑↑↑

 

曲毎の話などは後ほど。

4曲終わったところで、今日イベントに来れなかった名塚佳織さんと石見舞菜香さんからのビデオメッセージを紹介。

イベントには残念ながら参加することの出来なかった二人だったが、その言葉からイベント出演者の皆さんと変わらない作品への愛が伝わってくる。

こういうビデオメッセージはこの場にいないだけでもっと沢山の人に支えられ作られている作品であることを改めて感じた。それは作品を作る側だけではなく作品を愛するファンの方も含めて、なのだろうと思った。

 

そして最後にキャスト一人ずつからの挨拶へ。

印象的だったのは日笠さんのMC。

二期になって再会した時の後輩声優陣の役者としての成長を語り、そして「NEW GAME!が終わってもこの子たちのことをよろしく!」という一言。

NEW GAME!が終わっても彼女たちの人生は続いていく...この作品だけでなく、NEW GAME!で育った彼女たち自身をこれからも応援して欲しい。そういった一人の先輩役者としての言葉。

イベントなどでは陽気に笑っている印象が強い彼女だが、先輩として、少し一歩引いて後輩を見守る彼女の姿は非常に良い。そして後輩メンバーはそんな彼女の背中を見て成長しているのだろう。この関係性はずるい。

成長と言えば戸田さんも「(竹尾さんと)曲中に二人で手をつないだ時、 手をギュっと握ってくれて、凄く成長を感じた」と涙ながらに語っていた。

キャスト全員の挨拶から作品への愛が尋常じゃないほど伝わってきた。

 

そして最後にユメイロコンパスを歌唱。

アニメ本編でも2期後半EDとして使われたこの曲がイベントの最後にも歌唱されることの意味。

キャスト全員が横並びになる姿は壮観で、NEW GAME!との別れ、感謝、そして再会までも感じ、歌詞にもあるようにまさに「ありがとう また会おう」を体現しているようだった。

最後に

「これからもNEW GAME!の応援をよろしくお願いします!」

「またいつかfourfoliumとしてステージに立ったとき、駆けつけて来てください!」

と高田さん。これで昼の部は終了です。

 

和やかな雰囲気のトークパートから、感動的なライブパートまで、この作品らしさを感じた昼の部だった。

 

 

夜の部

続いて夜の部。

昼の部同様に開演前に涼風青葉ちゃんの影ナレによる諸注意。

今回は小悪魔モードの青葉ちゃん。90秒のカウントも昼の部と同様。どうでも良いが、夜の部は噛んでなかった。

 

開演

登場→挨拶→OPトーク→コーナーへの流れは昼の部と同じ。

最初に言っておくが、コーナーも昼の部と全て同じなのでその辺色々と省略します。

 

「ここがいいぞ!NEW GAME!メモリアル」

一部と同じですが内容は異なる。夜の部では「2期を象徴するシーン」「イーグルジャンプに入社したくなるシーン」の二つ。

「2期を象徴するシーン」としてここで6話の”例のシーン”が流れる。あそこです。分からない人はアニメを見返しましょう。

そしてこのシーンを見た高田さんがまたしても泣き始めてしまう。気を利かせたスタッフが涙を拭くものを持ってくるほど、涙を流していたのが印象的だった。

それを見た日笠さんもつられて涙目になっていたような気がする。(ここは曖昧です)

アフレコ中もずっと泣いていたと高田さん。

役者の芝居、絵の芝居も素晴らしかったとのことで、ただただ頷いていた。

もう一つ、2話の出来レースのシーンが挙がっていた。

厳しさの中にある上司の優しさ、それぞれのキャラの成長が見られたシーンだ。

1期と2期で違いがあるとするならば、こういった現実的な面をクローズアップして、それに伴ってキャラクターの成長が見られるというところであると思う。現にひふみの「...」の演技が少なくなったそう。

それぞれの成長が見られた第2期を象徴するシーンだ。


「スタッフ裏話トーク

夜の部ではサブキャラ(PECOとかゴキブリとか)について。戸田さんがゴキブリの声をやっていたという話だ。結構色んなところで話されていると思うので割愛(メモ取ってなかった)

あと「3期があるなら乙女ゲームにしたい」とのこと、昼の部でも同じようなこと言ってたね。

この辺から全然メモ取れてないのでかなり雑になります。

 

「オリジナル朗読劇」

題名は「イーグルジャンプのかくし芸」。これも昼の部と同じ。

「かやのみ」というワードが何度も登場したり、全員がねねっちの物真似をしたり、突然ボイスパーカッションをやり始めたり等々。

昼よりアドリブが多かったように思う。

新人組の面白いことをしようとする姿勢が印象的だったかな。割とスベってはいたものの、まあそんなことはどうでも良くて、その姿勢に天晴れを送りたい。

コーナーの終わりに「後輩先輩を超えてこうやって話せるのは凄く楽しい」と話されていたように、そういった気持ちが凄く伝わってきたのがこのコーナーだった。

アニメが終わっても尚そういう気持ちを持っている、本当に良い関係だ。

 

fourfolium女王決定戦」

こちらも昼の部同様。

昼の部では司会に回っていた日笠さんが今回は解答する側に。

昼の部同様「メンバーの好きなところ」「朝起きたら大遅刻!どうする?」と言ったfourfoliumにちなんだものからプライベートななんてことないものなど様々なクイズが出題されていた。

景品はケーキ。

昼の部と同じものかと思いましたが、ケーキに描いてあるイラストが異なっていた。はず。

 

ライブパート

ここからライブパートです。

セットリストは昼の部と同様...かと思いきや、

1.SAKURAスキップ

2.Now Loading!!!!

3.SAKURAスキップ

4.STEP by STEP UP↑↑↑↑

5.JUMPin' JUMP UP↑↑↑↑

とまさかの「SAKURAスキップ」を二度歌唱することに。

これは日笠さんの強い要望で

「最後にもう一度SAKURAスキップを歌ってるfourfoliumが見たい」

ということだ。

というのも戸田さんが1回目の歌唱中にアクシデントがあり舞台から離れてしまうということがあってということもあると思うが、

NEW GAME!にとって始まりの曲であり、共に成長してきた思い入れのある曲なのだろう。それはfourfoliumにとってもでもあり、それを見守ってきた人達にとってもなのだと私は受け取った。

 

 

続いて「Now Loading!!!!

そしてここから二期の曲に。

STEP by STEP UP↑↑↑↑」からの「JUMPin' JUMP UP↑↑↑↑」

個人的な話だが、私がfourfoliumの活動を追いかけるようになったのは二期からなので、この曲達には思い入れがある。

二期の一話上映会、最終話上映会。そして今回。感慨深いものがあった。

特に「JUMPin' JUMP UP↑↑↑↑」の落ちサビの

「拝啓、ちょっと未来の私 夢はちゃんと叶ったかい?」

というパート。高田さんのソロパートだ。

最終回上映会でここを歌った彼女は涙が溢れ声が上ずっていた。

今回の昼の部では歌う前に涙をグッと飲み込んで歌っていた。

そして夜の部、この詩を歌う前に

NEW GAME!を応援してくださって、支えてくださって、本当にありがとうございます!」と一言。

そして歌われたソロパート。彼女の力強い歌声が会場中に響き渡る。

その姿は凄くたくましく、大きく見えた。彼女はこの詩を胸を張って歌えるようになったのだ。

 

高田憂希涼風青葉のように強くはない。

アニメのメインヒロインとして出演すること、アニメの主題歌を歌うこと。涼風青葉とともに多くの夢を叶えてきた彼女だが、そこには同時に多くのプレッシャーが生じていたと思う。ましてや、自分に自信がなく、プレッシャーに強くはない彼女。涼風青葉という大きな役を演じること、きっと彼女にとってそれは大きすぎるほどのプレッシャーだったと思う。

それでも彼女は沢山の人に支えられながら、多くを乗り越え、涼風青葉を演じ切った。そして、涼風青葉を演じた高田憂希は彼女と共に、未来の自分を肯定するような詩を堂々と歌った。その姿は彼女の役者としての成長だと私は思う。

彼女の魅力はこういった部分にこそあると私は思っている。

自らを不器用であると評する彼女の、作品を通した成長。役に触れ、悩んで悩んで悩みぬいた末に最後には必ず笑顔で答えを見せてくれる。

だから私は彼女に付いて行きたくなってしまうのだ。

これはNEW GAME!という作品以外でも大いに感じることが出来る。VOICE Channelで「全ての作品で成長させて貰っている(意訳)」という旨の話を自らされていたが、その言葉に嘘はない。演じることで役者としても人間としても成長する、作品から受け取るものを自らに落とし込み、表現として伝えてくれる。それが彼女だ。

 

そしてそんな彼女だからこそ、涼風青葉を演じる事が出来たのだと私は思う。作品と向き合う中で自分自身とも向き合い、悩み、そして共に成長する姿はまさにこのNEW GAME!に流れるエネルギーそのものなのではないか。

昨年9月の最終話上映会で彼女が言った「ゆっきーが涼風青葉ちゃんで良かったと言って貰える声優になれて本当に良かった」という言葉。

多くのプレッシャーを乗り越えた彼女だからこそ言える言葉。彼女が役者としての自分、すなわち涼風青葉としての自分を肯定出来たからこそ言える言葉なのだと私は思っている。

そしてその言葉を裏付けるような今回のソロパートは、ファンとして非常に嬉しい瞬間で、応援してきて良かった。そう思った。

少し話が逸れたが、こういった瞬間を見ることが出来るイベントはやはり良いものだ。

 

 

そして曲が終わると会場は大きな拍手で包まれる。

拍手は大きくなったり小さくなったり、また大きくなったり。

NEW GAME!を称える鳴りやむことのない盛大な拍手が会場に響き渡っていた。

私も拍手の手を止めることが出来なかったのを覚えている。

高田さんがこれに

「こんな大きな拍手は聞いたことがありません」

と一言。

私もこんなにも大きくて暖かい拍手を聞いたのは初めてだった。

会場が1つになるって、こういうことなんだと思った。

 

ここからキャスト一人一人からの終演の挨拶。

朝日奈さんの「真っ白だったプロフィールに桜ねねと書けるのが嬉しい」

茅野さんの「fourfoliumを見て初心を思い出し、私も頑張らないとと思った」

竹尾さんの「このメンバーで作品を作り上げられたこと、飯島ゆんを演じられたことは私の誇り」

戸田さんの「皆もfourfoliumだ。もっと沢山の夢を見させて」

本当にここに書き表せないほど、素晴らしい言葉が沢山詰まっていた。

 

そして高田さんのMC

涼風青葉に出会えて良かった」

NEW GAME!が教えてくれたことは計り知れなくて、6話のシーンは役者としての私に勇気を貰えた」

「ここで終わりにしたくない」

そして

「自慢したいことがあります。2期の12話の収録後にひよさん(日笠陽子さん)に一つお願いをしました。1期の最終回で青葉ちゃんがコウさんにサインを貰うシーンがあると思うんですけど、それをしたくてひよさんにお願いして6話の台本にサインを貰いました。でも、私はサインを頼んだんですよ。そしたらメッセージがあって「一緒にNEW GAME!で芝居が出来て本当に良かった」って。裏を見たら、役者としてのメッセージとか色んなことがびっしり書いてありました。そんな先輩に巡り合えるのって本当にないですよ。全部NEW GAME!のおかげです。全部、宝物なんです。」

という話をされていた。(一部誤りはあるかと思いますが...)

 

ここは私に語ることは出来ないので、次に行こう。雑魚なので。

 

そして最後の曲へ。

曲の前に高田さんの挨拶を受けた日笠さんが高田さんを呼び、抱きしめる一幕が。

このあとに歌唱される曲はもう1つしかないだろう。「ユメイロコンパス」だ。

 

キャストが総並びとなっての歌唱。

そして、

落ちサビの前に高田さんが突然日笠さんの元へ駆け寄り、手を引く。

ステージ中央で二人が向き合った。

 

「振り返った時に君がいない道も寂しくなんてないよ一人じゃないから」

 

高田さんのソロだ。高田さんの視線は日笠さんを真っすぐ捉えていた。

声は震えていた。涙を堪えていたのだろう。だが、凄く力強い一節。

これを言ってしまうのは本当に怖いのだが、そこにいたのは涼風青葉と八神コウであり、高田憂希日笠陽子でした。これ以上ない瞬間だった。

後に言っていましたが日笠さんへのサプライズだったらしい。

2期を締めくくる集大成のようなこのイベントで、このフレーズを青葉からコウに送るということ。それはすなわちNEW GAME!!の終わりを意味する。2期はコウを送り出すところで終わっていたから。

12話の「これでいいんだ...」という台詞を言うことが出来なかったと語っていた高田さんがこの別れを前向きに捉え、青葉と共ににまた一つ前に進んだ瞬間だったように感じた。きっと彼女はこれからもこの作品と、青葉と、歩んできた軌跡を胸に歩いて行くのだろう。

www.animatetimes.com

↑ 12話の台詞についてはこちらでコメントしている。

 

溢れんばかりの余韻と拍手と共にキャストの皆さんが降段していく。

最後に高田さんの

「幸せの居場所はずっと変わらないですよね!」

という一言でイベントは終演。

 

 

長くなりましたが、以上がレポになる。(内容が好声に寄ってしまい申し訳ないとは思うが、根が声優オタク過ぎてどうしようもないので許して欲しい)

 

 

本当に最高級のイベントだった。

アニメイベントの最高到達点を見たような気がする。

それと同時にNEW GAME!のこれからと高田憂希さんのこれからを追いかけて行きたい。改めてそう思えたイベントだった。

「好きな声優が素敵な作品に出演し素晴らしいイベントが開催されること」

これに尽きる。

 

最後に、NEW GAME!に関わる全ての皆様。

本当にありがとうございました。

 

ありがとう。また会おう。

 

 

 

おわり。

 

 

※参考文献

【vol.1】 fourfolium・高田憂希の声優魂 | 【es】エンタメステーション

・ 高田憂希さんが『NEW GAME!』第2期へ向けて開花を宣言! | アニメイトタイムズ

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はいはいチョイナチョイナw

 

こんばんは、kurenaiです。オタクです。ぽか旦那ではないです。

 

なんか最近ブログをやってるオタクが多くなってきて、逆張りのオタクとしてはぜってえやらねえって思ってたんですけど、自分の感情を紡ぐ場が欲しいなと思ったのでなんとなく始めることになりました。まあ順張りです。順張りという逆張り。というか紡ぐのにTwitterの140文字は少なすぎるんだよな。オタクはもっと表現してくれ。

 

基本的に自己満足のオナニーなので、そこだけはご了承ください。

承認欲求が止まらねえ。承認欲求の冬ですね。

 

まあ性格的に続くとは思いませんが、2018年の新しい試みとしてダラダラやっていけたら良いですね。

とりあえず、この前のNEW GAMEのイベントについてレポでも書こうかと思ってます。気が乗れば。

これが最後の投稿にならないことを祈ります。

 

それでは、よぉ〜ッ… チョイナー!

 

 

おわり