2019年

2019年も残り数日、普段は中々ブログを更新しないオタク達がまるで年末調整のように今年一年を振り返りブログを更新し始めたり、女性声優が結婚報告をし始める季節となりましたが、皆様は如何お過ごしでしょうか?(季節の挨拶)
という訳で私も2019年の振り返り、総括を書いていこうと思います。

アニメ

正直なところ、全然アニメを見ていない。人間にはアニメを見る力"アニメ力"がMPのようにそれぞれ授けられているのだが、どうやら私は元々アニメ力の個体値が低いタイプのポケモンらしい。アニメ力は経験値と共に成長していくが、個体値が低いとすぐにMP切れを起こしてしまう為、ステータスの上昇が難しい。結果、今年も1クールに2〜4本が限界だった。

しかし、見ていないと言っても数本は見ているのがオタクの性というものである。

1〜3月

・私に天使が舞い降りた!

星野ひなた役で長江里加さん出演していることがきっかけで視聴。2018年12月の先行上映会に参加していたということもあり、一際期待していた作品だった。

一見、人見知りの大学生と天使的に可愛い小学生によるほのぼの日常系アニメかのように思えるのだが、それだけでは終わらないのがこの作品の恐ろしいところだ。実はこの作品の原作は百合姫で連載されており、回を追っていくと、彼女達の日常の随所に隠された幼少期の無自覚で確立されていない不安定な感情、即ち"巨大感情"というやつが見えてくる。それを女対女で、尚且つセクシュアリティが確立されていない小学生で描いている、恐怖のアニメーションがこの「私に天使が舞い降りた!」なのだ(違います)。この見方が正しいかはさておき、こういった要素が個人的に刺さった。
ほんわかとした日常やキャラクターの可愛さ、コメディ的な作品性を前面に押し出しつつも、そこに隠されたビターな感情、百合的な要素がスパイスとなって楽しめるなんとも見応えのある作品だった。

また、上でも書いたが長江里加さんの主演作でもあり、作品の人気や本人の役柄も踏まえると代表作とも呼べる作品となった。この作品で彼女のことを知ったオタクも多いのではないだろうか。
本人もオーディション時の話として、一番やりたいキャラだったことや演技に対する自信を語っており、実際見事なまでのハマり役だった。 そうやって掴んだキャラクターがアニメを経て視聴者に支持されること、これがとても意味のあることで、貴重な経験であると同時に、彼女の自信にも繋がったのではないかと思う。

加えて、OP、EDは本作のメインキャラクター5人でのユニット「わたてん☆5」が担当しており、初めてのMV撮影や、ライブ出演などもあり、声優オタクとしても非常に楽しめた思い出深い作品である。

ちなみに私は姫坂乃愛ちゃんが好きです。お気に入りは9話。絶対見た方が良いらしいね。

かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜

実写化も果たした大人気ラブコメのアニメ一期。
藤原千花(CV.小原好美さん)の良さ。3話のED「チカっとチカ千花っ♡」が大萌。

・revisions リヴィジョンズ

日岡なつみさんが出演しているということで見た。が、余り記憶に残っていない。

4〜6月

鬼滅の刃(2クール)

神。神アニメです。めちゃくちゃ面白い。大好きな作品。
原作ではワニ先生の絵のタッチもあって若干読み難いところもあるのかなぁと思ってたのが、神作画によって補われた。呼吸のエフェクト良過ぎ。演出良過ぎ。花江夏樹さんの演技良過ぎ。あとアニオリも原作の補完として機能してて素晴らしかった。
ただ、1クール目の13話などはあからさまな尺伸ばしはとても気になった。
是非原作を読みましょう。映画も楽しみです。

・ひとりぼっちの〇〇生活

三ツ星カラーズのカツヲ先生が原作ということで視聴。
一里ぼっち、砂尾なこ、本庄アル、ソトカ・ラキター といったネーミングで一通り笑ったが、結果本庄アルちゃんの記憶しか残ってない。CV.鬼頭明里さんの萌力は一体なんなんだよ。
実は長江さんも山田花子役で出演しており、小原好美さんとのあそあそ以来の共演で嬉しかったのを覚えてる。

ぼくたちは勉強ができない

現在のジャンプラブコメのアニメ一期。
原作話数を飛ばしたり時系列を変えたりというのが凄く気になったが、コメディの要素はとても面白く描かれていた印象。ぼく勉のコメディはラブコメのベタベタな展開が多くとても好みなのでその点は良かったのだが、縦軸である"できない"を"できる"にする物語としては原作カットが多く見られたのは残念だった。

ちなみに私は古橋文乃推しです。絶対に負けたくない。何卒。

7〜9月

・まちカドまぞく

まちカドまぞく、良いアニメだったな……
魔族と魔法少女という隔絶された枠組みの中での2人の境遇、出会い、そこから宿敵関係として関わっていきながら深まり、変化していく2人の関係性…原作リスペクトのとても丁寧な仕上がりのアニメだった。アニオリも随所にあったがやはり印象的だったのは変身バンク。これが良い。まちカドまぞくのサントラはとても気に入ってて、変身バンクのBGMは今でも起床のアラームで使っています。(何報)

また、掛け合いの面白さやテンポ感でしっかり笑いを取れていたのも好印象。擬音を文字にしたり、それをキャラクター声で読み上げる演出がとても上手く機能していた。これに関してはキャスト陣の力もとても大きい。中でもかや告の藤原千花でも見られたような小原好美さんの"質感のあるアニメ声"が見事にハマっていた。あと高橋未奈美さんの演技がめちゃくちゃ面白い(良い)。

これは少し本編とは逸れるが、各話のアフレコレポートや、ミニドラマなどがSNSなどで多く出ていたこと、原作の伊藤いずも先生もOPEDの作詞を担当するなど精力的にアニメを盛り上げていたこともとても印象的でそういった面でも熱量を持ったとても恵まれたアニメ化だったように思う。

からかい上手の高木さん2

超人気ラブコメその2。昨今のラブコメ業界に流れる単一ラブコメブームメントの先駆けとなった作品なのではないかと個人的に思っている。
原作では時系列が錯綜している感があるのだが、アニメでは時系列を上手く整えつつ、各話毎にキーワードを作ることで話数単位で楽しめる構成になっていたのがとても良かった。また7話の林間学校、最終話の夏祭りは完全オリジナルの内容になっており、「手を繋ぐ」という二期のテーマのクライマックスとして抜群に機能していた。

・Re:ステージ! ドリームデイズ♪

今最も勢いがあるといって差し支えない2次元アイドルコンテンツ「Re:ステージ!」が悲願のアニメ化。
以前から何度かライブにも足を運んでいたコンテンツなので感慨深いものである。
正直なところアニメ化をするにあたって、余り期待していなかったのが本音なのだが、想像を遥かに上回る出来だった。
リステの根幹にあるReの物語。もう一度夢を見ること、自分の気持ちと向き合うことをテーマにした非常にメッセージ性の強い作品だった。
また、この作品は以前より楽曲が強いコンテンツとして有名なのだが、アニメではこの楽曲達が効果的に使われており、エモーショナルな演出として機能していた。

10〜12月

ハイスコアガールII

90年代アーケードラブコメディの大傑作が遂に完結。
大野vs日高、大野vs春雄の天王山といった因縁のゲーム対決の決着。そして恋の決着。アーケードラブコメディの名に偽りなしのゲームに心を動かされた登場人物達が送る青春の集大成として文句なしの二期だった。

ハイスコは絵が独特なので手を付けにくい印象がある人も多いかと思うが、アーケードゲームが好きな人は勿論、ラブコメ好きには絶対見てもらいたい作品である。

日高小春………………俺は……………………………………

ぼくたちは勉強ができない

前述した「ぼくたちは勉強ができない」2シーズン目である(二期なのか分割2クールなのかよく分かっていない)。
1シーズンと変わらずコメディ強めの構成かつ原作カットが多くあったが、後半では原作の中でも屈指のエピソード、古橋文乃の長編である最愛の星編が放送されとても嬉しかった。反面、この長編シリーズは各キャラの「できない」を一つ乗り越える物語、いわば超重要回である為、伏線やキャラクターの心理描写を原作カットにより幾つか飛ばしてしまったのが悔やまれる。最終回では原作のストーリーすら超えてアニメでの完結を描いており、これがアニメオリジナルなのか、はたまた原作由来の完結なのか非常に気になるところではある。

・超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!

日岡なつみさんが猿飛忍役で出演されていたので視聴。
なろう系異世界転生もののテンプレ設定なのになろう系ではないらしい。突っ込みどころ満載ではあったが、何も考えずに視聴出来る上で書いた「アニメ力」の消費が非常に少ないタイプの脳死アニメで無事完走。
テンプレ展開を絶対に外さなかったり、意味不明のお色気シーンが多く、最後まで我々の期待を裏切らなかった点は評価出来るだろう。なんだかんだ言って毎週楽しみに見てしまっていた。

猿飛忍に関しては温泉むすめの登別綾瀬との連続性も感じられて良かったと思う。

・星合の空

ソフトテニスを軸に爽やかな青春劇を描きつつ、裏では毒親たちによる地獄のような家庭環境を描いた2019年最大の鬱病アニメーション。

子供達を縛り逃げることの出来ない家庭環境と、そこから一時的に解放される為の居場所・抵抗として部活・テニス場。その心の拠り所を作り、守っていく少年少女達の姿に心がめちゃくちゃになってしまった。しかし、個人的にかなり好みのストーリーだった為、鬱病になりながらも完走した。


視聴した本数こそ少ないものの、今年は各クールに好みの作品が数本あり、割と充実していたようにも思う。この中から敢えて挙げるとするなら、わたてん、鬼滅、まちカド、リステ、ハイスコあたりだろうか。 ともあれ、来年こそはアニメ力を付けていきたい所存だ。

楽曲

一応コンテンツ、アーティスト被りなしを意識して全10曲を選曲した。そんなに沢山曲を聴いていた訳ではないので浅いと思う。

・刀身をやさしくタップ♡ / SAMONJI[江雪左文字 (CV.佐藤亜美菜)、小夜左文字 (CV.秦佐和子)、義元左文字 (CV.篠田みなみ)]

作詞:やしきん 作曲:田中秀和(MONACA)

刀身をやさしくタップ♡

刀身をやさしくタップ♡

だからポフポフされたいの
あたたかさにふれさせて

スマホアプリ「天華百剣 -斬-」より。

刀身をやさしくタップ♡した方が良いらしいね。
オタク大好き田中秀和。特有の同じメロを繰り返しながらコードを変えるやつで秀和みを感じられる。重めのキックとキレの良いカッティングが気持ち良く、異常な中毒性を持った曲。サビで唐突に入るヴォン!(多分ワブルベース)は恐らく刀身をタップする音を表現してるんじゃないかと思うが、刀身をタップする音がワブルベースなの冷静に意味不明だな。というかそもそも唐突にワブルベースが入ってくるのも訳が分からないが、最高なのでOK。
上に書いた歌詞は秦佐和子さんの歌唱担当なのだが(多分)、ここの歌い方がとても良いので是非聴いてみてほしい。続く2番では篠田みなみさんが猛威を降るってくるので視聴の際には注意が必要である。(?) 堂々の2019年トップオタクソングと言って良いだろう。とにかく最高。今すぐ聴け。刀身をやさしくタップ♡しろ。

・シュガーコート・ドリーム / 白咲花 (CV.指出毬亜)

作詞:5u5h1 作曲:5u5h1

シュガーコート・ドリーム

シュガーコート・ドリーム

キャラメル色の夕暮れ
もうすぐで魔法がとけてしまうから
ちょっとだけ素直に…
まだまだ足りないの
このシュガーコート・ドリーム

先に書いたアニメ「私に天使が舞い降りた!」のキャラクターソング。

ど直球のKawaii Future Bassに百合の要素を掛け合わせた一曲。小学生にKawaii Future Bassを歌わせるのナニモンだよ…とはなるのだが、このKawaii Future Bassと白咲花のキャラクター性、ひいては「私に天使が舞い降りた!」の作品性との相性がとても良く、 ちょっぴりビターな感情を含んだ可愛さを絶妙に表現出来ている。

歌詞には、白咲花ちゃんの大きな特徴であるお菓子が大好きというキャラクター性を軸に、1番ではみやことの出会いによって変化した世界、2番ではみやこへの想い、終盤にはその世界や想いへの不安や願いが込められている。その世界を「夢・魔法」とし、それらによって花の想い、不安、願いが覆われていることを「シュガーコート・ドリーム」と表現した歌詞には脱帽せざるを得ない。
指出毬亜さんの歌唱も見事。1番Bと2番Bの歌い方の変化は聴きどころだろう。

音楽性の高さもさることながら、キャラクターソングとしても非常に完成度が高い一曲となっている。

追加だが、この楽曲が収録されたキャラクターソングアルバム「天使のうたごえ」はどれも素晴らしい曲ばかりなので是非聴いて頂きたい。(アタシ♡カワイイ♡宣言!!!とめちゃくちゃ悩みました。)

・O-Ku-Ri-Mo-No Sunday! / 久川凪 (CV.立花日菜)、久川颯 (CV.長江里加)

作詞:烏屋 茶房 作曲:烏屋 茶房, 篠崎 あやと

O-Ku-Ri-Mo-No Sunday! (M@STER VERSION)

O-Ku-Ri-Mo-No Sunday! (M@STER VERSION)

  • 久川凪 (CV: 立花日菜) & 久川颯 (CV: 長江里加)
  • アニメ
  • ¥255

Tig-Tig-Tig キミを捕まえて
Hug-Hug-Hug だけどハグしない
…なんで? (say,Why?)
裏腹Color 二人はTig-Hug-Oxymoron(Hay!)

スマホアプリ「アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ」より新アイドル久川颯、久川凪の2人によるユニット「miroir」による一曲。

キャッチーなメロディや軽快なカッティングギターとは対照的に重めの低音が用いられたり、リズムやメロディにも変化が多く見られ、飽きがない。
そのメロディに乗せられる歌詞には、アナグラムダブルミーニング、対比表現に加え、この曲の大きなテーマであるOxymoron(撞着語法)などが大量に使われている。それにより、久川姉妹の「正反対な双子の姉妹」という不思議なキャラクター性、チグハグさを表現しており、なんとも難解で遊び心に溢れていながらも、2人のパーソナルを描いたデビュー曲としても文句なしの一曲になっている。

詳しくは以前考察を書いたのでこちらを読んでください。

k-9-ah.hatenablog.com

・花咲キオトメ / 七花少女

作詞:カナボシ☆ツクモ 作曲:MICON STUDIO

花咲キオトメ

花咲キオトメ

  • 七花少女
  • アニメ
  • ¥255

なのにほらほらほら
動き出した恋を祝って
世界中の花が君の番と
伝えてくるの

スマホアプリ「Tokyo 7th シスターズ」よりナナスタ発の7人組ユニット「七花少女」の待望のデビューシングル。

ベースラインがえっち。キラキラした女の子に憧れるネガティブな女の子が突然の告白を前に浮かれたり悩んだりしながら一歩踏み出す様をユニットのテーマでもある春を待つ小さな蕾の開花宣言と重ね、新たな世界に踏み出す七花少女の始まりや等身大な少女性を表現している歌詞が逸材。

サビの韻の踏み方も天才的。「花びらひら("Ha" nabira "Hi" ra)→春の風に("Ha" runokaze "Ni" )」「ずっと("Zu" "tto")→冬の間夢見たような("Fu" yu "No" aida)→夢見たような("Yu" memita "Yo" na)→シチュエイションなの(shi "Chu"ei "Sho" nnano)」といったようにとても可愛らしく気持ちの良い音が並んでいる。「花☆咲☆咲」なんて母音全部同じですからね。サビの透き通るように鮮やかなメロディと相まって気持ち良すぎて絶頂してしまうこと間違いなしだろう。

・Never Give it up‼︎ / study

作詞:川田まみ 作曲:井内舞子

Never Give It Up!!

Never Give It Up!!

  • Study
  • アニメ
  • ¥255

一つ二つ… 知るって事は
目をそらさないってことで
心、揺れる 本当の気持ち
ちょっとわかってきた?…だけど!

アニメ「ぼくたちは勉強ができない」のEDテーマ。 アニメのメインキャスト3人(後に5人になるが)のユニット「Study」が歌唱。

ぼく勉の二軸である勉強軸と恋愛軸を掛け合わせた歌詞がgood。「足して引いて、押してみようか」「まだ上手に測れないNとSの極性も今まさに揺れる心情も」なんかはまさにぼく勉らしい歌詞となっている。

ABパートのFuture Bassっぽいところも良い。あと個人的に台詞パートのある曲がオタク〜〜!!!みたいな感じで好きなので好き。解き方っていわば性格!の白石晴香さん…古橋文乃ちゃん……萌え。

これはどうでも良い話だが、ぼく勉はギャクによる落としで1話が完結することが多くて、その流れからこの曲が掛かってくるのが面白過ぎて毎週笑い転げてた記憶がある。ギャグか?

・Love Addiction / アルストロメリア

作詞:鈴木静那 作曲:家原正樹・Jam9

Love Addiction

Love Addiction

感じてるのは Love Emotion
なんだかとっても Heavenly
まるで アンビバージュ アンビバージュ
最初のひと口で (もう)
もう (もう) とろけちゃいそうなんだよ

プラウザゲーム「アイドルマスターシャイニーカラーズ」よりユニット「アルストロメリア」から一曲。

アルストロメリア(ユニット名)と言えば、2018年に爆誕した最強のオタクソング「アルストロメリア(楽曲名)」が一世を風靡したことで有名であり、「今後アルストロメリア(ユニット名)はアルストロメリア(楽曲名)に匹敵する曲を生み出せるのか?」というのがひとつ注目だったのだが、この「Love Addiction」でアルストロメリア(ユニット名)は楽曲派ユニットであることを見事に証明してみせた。

アルストロメリア(ユニット名)の武器(?)である渋谷系的な音楽性を残しつつ、これまでとは少し異なったジャジーサウンドが印象的。ウォーキングベースやブラス隊が本当に良い味を出してる。これにより「ハピリリ」ではまだ早いと言っていた「大人」の雰囲気を見事に演出しており、ユニットの成長、連続性を感じられるものになっている。

ってかLove Addictionって直訳すると恋愛中毒って意味なんだよな。早く私も恋愛中毒と言えるほど誰かを愛してみたいものです。(突然の謎ポエム)(21歳童貞)(どうしてなのLove Addiction…)

・ロケット / 月坂紗由 (CV.鬼頭明里)

作詞:渡辺翔 作曲:渡辺翔

ロケット

ロケット

星並べたら迷いなく
光が大きい方角へ
中越し回した手は淡い軌道上

アニメ「Re:ステージ! ドリームデイズ♪」のキャラクターソング。

これ本当に悩みました。本当に。リステージ、良い曲が多すぎて選ぶの難しすぎませんか?

アニメ化という大きなイベントを迎え、大躍進の一年だった今年のリステージ。コンテンツの大きな挑戦としてソロ曲が出たのも今年からだったか。 そんな今年のリステージから敢えて1つ選ぶならこの曲。月坂紗由ちゃんのソロ曲だ。

この曲、本当に歌詞が良いんですよね。まず上に書いた詩を読んで欲しい。読んだか?ヤバくないか?
互いの温度を感じられるほど側にいながらも、背中越しに回した手が留まってしまっている、そんな2人の儚く"淡い"距離感を「背中越し回した手は淡い軌道上」と表現している(多分)の、美しい日本語過ぎる。天才か?
2番の「月目覚めたら明るくて自然で優しい引力で気持ちごと君のもとへ素直に向かう」だが、明るくて優しい君の引力に気持ちごと惹かれてしまう月坂紗由とかいう女、マジでなんなんだよ。

このようなロマンティックで美しい日本語たちが曲中に大量に叩き込まれており、それらをポエムが趣味の紗由がストリングスが気持ち良いメロディに乗せて、情緒たっぷりに美しく歌い上げる、そんな一曲だ。

月坂駄ポエム紗由は渡辺翔さんにより死んだ。

・群青インフィニティ / 東山奈央

作詞:東山奈央 作曲:東山奈央

群青インフィニティ

群青インフィニティ

やっと出会えた 今日の空
色も褪せない微熱
僕らの時代に 背を向ける暇はない
放て 群青を!

世紀のアルティメット声優アーティスト東山奈央さんの2ndアルバムのリード曲。
今でも度々話題にあがる1stライブと1stアルバムから1年、満を辞して発売された2枚目のアルバム。1stアルバムはどうしてもメモリアルな1枚になってしまうだけに、2ndアルバムは如何に…という感じだったのだが、そこはやはりアルティメット声優アーティストというところ。
中でもこのリード曲「群青インフィニティ」はロック調のシンプルな楽曲の強さもさることながら、1stを経て歌う背中を押す歌としてのメッセージ性、力強さがダイレクトに伝わってくる一曲となっており、ライブでも一際盛り上がる。ラスサビの「何度も」を何度も繰り返すところは必聴。

そして、驚くべきはこの曲が東山奈央さん本人により作詞作曲されていることである。東山奈央さんが多才であることは理解していたつもりだが、ここまで来ると訳が分からない。全てを兼ね備えたアルティメット声優アーティストの渾身の一曲、それがこの「群青インフィニティ」だ。贔屓目一切なしにライブもめちゃくちゃに良いので是非一度ライブに足を運んでみてほしい。

・はじめてのかくめい / DIALOGUE+

作詞:田淵智也 作曲:田淵智也 編曲:田中秀和(MONACA)

はじめてのかくめい!

はじめてのかくめい!

  • DIALOGUE+
  • アニメ
  • ¥255

やるじゃん!やるじゃん!やるじゃん!
僕たちありえちゃったベイベー
不可能は無し 絶望も無し
って話でいいんだよな!そうだよな!

アニメ「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」のOPテーマ。

大事なことなのでもう一度言います。アニメ「超人高校生たちは異世界でも余裕で生き抜くようです!」のOPテーマです。2度言った。意味はありません。

この曲説明する必要あるのかなぁ…まあ一応書きますが…。
オタクが2億人くらい言ってるかと思うが、オタク大好き田淵智也さんとオタク大好き田中秀和さんというドリームタッグによる一曲。これが神曲にならない訳がない。
田淵智也さんのキャッチーなメロディ、独特な歌詞が超余裕の世界観、DIALOGUE+の勢いにマッチしていて良い。青い声優と強い作曲陣で売り出す昨今の2次元アイドルコンテンツ業界の在り方をひとつ証明してみせたのがこの「はじめてのかくめい」だ(違います)。

正直この曲を入れたくはなかったのだが、楽曲の良さには敵わない…2019年のアンセムと言っても過言ではないだろう。

・よいまちカンターレ / コーロまちカド

作詞:伊藤いづも 作曲:藤本功一

よいまちカンターレ

よいまちカンターレ

テンパったらテンペスト成敗
残心?? また投げちゃうぞエンジョイ
とりどり咲いた色 キャンバス駆け抜け

アニメ「まちカドまぞく」のEDテーマ。

OPテーマの「町かどタンジェント」と悩みましたがこっちかなぁ。 OPED共に作詞は原作者である伊藤いづも先生が担当している。その為、これ以上なく作品に寄り添った歌詞になっているのは勿論のこと、「窮鼠でキャット噛んで」「テンパったらテンペスト成敗」などワードセンスが非常に高くて良い。もしかして伊藤いづも先生は天才なのか……?アニメ化でただでさえお忙しい中、作詞までしてくれるの、冷静に信じられない話なので本当に良い作品だなぁと思う。

イントロから暴れ回るスラップベースはオタク好みのもの。破茶滅茶なメロディに多動になること間違いなし。

という訳で以上が2019年の10選となります。
いや〜今年も沢山のオタクソングに恵まれた年だったな〜というのが感想。にしても相変わらず視野が狭い選曲となってしまったのは反省である。これ昨年も同じこと書いたな。

イベント

某クソンターノートによれば2018年から比べてイベント参加数が60ほど減っていたらしい。びっくり。 以下から記憶に残ったイベントを書いていく。

・1/27(日) 近藤玲奈 誕生祭「Last Teen LIVE ~れいれいワールド~」

20歳になる近藤玲奈さんの記念すべき生誕祭イベント。
2019年が始まって早々オンオオになってしまった2019年最大の大感情イベントである。
近藤玲奈さんの希望で開催されたのはキャラソンライブによる生誕祭。キャラソンを歌うことでこれまで演じてきた作品を振り返り、彼女自身のこれまでを丁寧に紡いでいきながら、その経験を通して自分自身を好きになれたこと、たくさんの幸せを貰ったこと、声優という仕事が大好きだということ、最後にはそれを踏まえた上での力強い未来への決意、肯定を感情いっぱいに語る近藤玲奈さんの姿に感動せざるを得なかった。
生誕祭イベントをキャラソンライブにするのめちゃくちゃ良いな…と思っていたらこれも近藤玲奈さんがふと漏らしたキャラソンライブがしたいという細やかな夢をマネージャーが聞き、それを叶えたというエピソードがありますます感動してしまった。

これは余談だが、知り合いのオタクからの誘いで「オタクの好きな声優でも見に行くかw」くらいのノリで参加したイベントであり、そのイベントで感動させられてしまっただけに、声優オタクとして色々考えさせられるものになった。

・3/9(土) キャラソンJAPAN 名古屋公演

日岡なつみさんが出演されるということで参加した。その名の通り声優がキャラソンを歌うライブという、声優オタクなら願ってもないイベントである。
久しぶりの三ツ星カラーズのキャラソンや、STORIAのソロVerなど非常に貴重な楽曲を回収することが出来たのもそうだが、キャラクター毎に歌い分ける姿にキャラクターソングでの歌唱に秀でる日岡さんの非凡な才能を存分に感じることが出来た。くまみこ武装少女マキャヴェリズム、HSS!、ときめきアイドルなど、他にも聴きたい曲は沢山あり惜しい気持ちが無い訳では無かったが、改めてキャラソンに恵まれているなぁみたいなことを思った。日岡なつみさんに勝てない。

・3/30(土) SPECIAL YUKEMURI FESTA in 箱根(小田原)

温泉むすめの地方イベントで箱根へ。
ロマンスカーの貸切やお渡し会、ライブ、宴会、お泊まりプランと言ったように温泉むすめの名に恥じない内容になっていた(殿様プランとかいうのもあった)。
当然、私は長江里加さんが目当てで参加したのだが、声優オタクとしても非常に満足度の高いイベントだった。
というのも箱根温泉の温泉むすめを担当している長江さんはこのイベントで初めての座長、リーダーを経験したのである。リーダーの大役、箱根の代表、はたまたSPRiNGSの代表として、また初めてのメンバーでのイベントでもあり、彼女にしては珍しく不安を吐露していたのが印象的だった。ライブ終盤、そんな彼女の口から語られるメンバーへの感謝。そしてそれを受けた他メンバーから語られるリーダーへの感謝を聞いて、思わずオンオオになってしまった。

長く続いたラジオや、わたてんが終わった後のイベントであった為、今思えばこのイベントがひとつ一区切りだったのかもしれない。

・4/13(土) 4/20(土) Re:ステージ! 1stTOUR INTERSECT 仙台 名古屋

リステージの初めてのツアーライブ。私はトロワアンジュが出演している仙台とテトラルキアが出演している名古屋に参加した。
「INTERSECT」というライブテーマの通り、ユニット曲をシャッフルメンバーで歌唱していた。仙台のチームバオバブによる「ク・ルリラビー」や名古屋の岩橋さんによる「Fearless girl」などはベストアクトであり、リステージの新たな可能性を掲示したライブだった。
新曲はオリジナルメンバーでの歌唱だったのだが、中でも仙台の「Silent Dystopia」はこの日の為に作ったらしい黒衣装での歌唱であったこともあり、とても印象に残っている。日岡さんが自分のユニットの客観視を語っており、本質を突いていてやるじゃん!(はじめてのかくめい)となった。

・9/3(火)、9/4(水) THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ Comical Pops!(千葉公演) 両日

久川颯役長江里加さんが出演されるということで無事今年もアイマス現場に参ることとなった。 このライブはなんといってもmiroirの初舞台となるライブであり、忘れることの出来ないイベントのひとつである。
「O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!」の披露は勿論のこと、メロウイエローとの「Kawaii make MY day!」や城ヶ崎姉妹との「TOKIMEKIエスカレート」「DOKIDOKIリズム」なども披露され、そのどれもがmiroirのエピソードやキャラクター性を感じられる選曲になっており、大量に解釈一致を起こし、恵まれた初舞台で本当に嬉しくて仕方なかったしmiroirのファンで本当に良かった〜となった。

また、アイドルマスターのオーディションを4度受けたエピソードもあり、長江さんにとっても念願のステージであったことだろう。
そんな長江さんの堂々とし過ぎてるステージに驚きつつも、これまでの経験が彼女の自信に繋がっていることを感じられ、また、相方である立花日菜さんを始めとした他のメンバーの支えがあってあの日のステージがあったのだろうと感じた。

・9/7(土)、9/8(日) 東山奈央1st TOUR “LIVE Infinity” 横浜公演 両日

2ndアルバム「群青インフィニティ」を引っ下げた東山奈央さんの初のツアー、国内千秋楽である。
1日目にはキャラソンも披露された。

圧巻のライブパフォーマンスは実際に見て感じて欲しい。激しいロックパートから、低音が響く映像とのシンクロも見られたダンスパート、感動的な紡ぎからのエモーショナルなバラードパート。そして笑顔のアンコール。歌を歌えば圧倒的な歌唱力で会場を破壊し、ダンスを踊ればダンサーさながらのダンスで観客を魅了、更に言葉を紡げば天才的な紡ぎ力を見せる。どれも信じられないくらいにレベルが高く、正しくパーフェクト声優アーティストである。

正直1stライブを超えられないのではないか?みたいな気持ちがどうしてもあったのだが、1stから次のステージに進む東山奈央さんのアーティスト活動を感じられ、それをひっくり返された。東山奈央さんのライブの魅力が一過性のものじゃないことを確信したので、今後も定期的にライブに参加していきたいと思う。

・11/10(日) AZUSA TADOKORO SPECIAL LIVE 2019~イコール~

はぁ…田所あずささん……
誕生祭イベントと合わせて開催された初のアリーナライブとなるワンマンライブ。 タドコロック全開のロックパートに加え今回のライブでは芯の強い歌声を堪能出来るアコースティックパートがありとても良かった。
中でも「ツボミノコエ」は田所あずささんが6年前、二十歳の今日にもらったメモリアルソングであり、ここ数年披露されることの無かったこの曲を最高の舞台で歌い上げ、この曲を彼女が大切にしてくれていたことが分かり、本当に嬉しかった。
また、アンコールではライブの度に期待していた「POSITIVE SHAKING」がMV準拠のジャージ姿で歌われ、顔面も動きも破茶滅茶になった。

・11/17(日) Re:ステージ!PRISM☆LIVE!3rd STAGE~Reflection~

アニメ化を終えたリステージの集大成となる3rdライブ。MCがほとんど無いライブ構成に過呼吸になりながらも全身で楽しめたこと、また、アニメ映像を流すなど新たなリステージも感じることが出来た思い出深いライブだった。
詳しくはブログで
k-9-ah.hatenablog.com
以上となる。 今年はかなりイベントを絞った。モチベーションの問題もあるが、自分なりにイベント選択をしてときには気持ち良くなれたので満足である。 来年も維持したい。

好きな声優の話

長江里加さん

2019年は彼女にとって飛躍の年だったことは間違い無い。わたてんの星野ひなた役やシンデレラの久川颯役など、大きな役を掴み、その名前は多くの人に知れ渡ったことだろう。
また、そこに追随するように不安を吐露する場面もありながらもそれを乗り越えたSYF箱根や、わたてんやシンデレラのオーディションなどのエピソードから、これまでの経験が自信となり、ひとつ形となって身を結んだ、そんな年だったように思う。
長く続いた定期ラジオの終了があり、下半期はアニメ出演がほぼ無かったので寂しさもあったのだが、この辺りは来年に期待したいところである。

高田憂希さん

ごめんなさい。全然イベントに行っていません…。
今年は箸休め。来年が勝負だと思っているので、来るべき日に備えておきたい所存だ。
今年はというと彼女が今後どういう道に進んでいくのか、そういうことを考えさせられる1年だった。

日岡なつみさん

本人も言っていたが、今年はライブパフォーマンスを見る機会が多く、その度に日岡なつみさんに勝てないと思わされ、2017年に言っていたマルチな才能を伸ばしたいという言葉が実現してきているのかなと思う。
来年三ツ星カラーズにも動きがありそうなのでまずはそこ、そしていつしかは……と期待している。

総括

全体的にオタク活動へのモチベーションの低下を感じる1年だった。その中には体力的なものも多く、夜行バスに乗るのが本格的にキツくなってきて時の流れを感じている。悲しいね……。しかしながら、やはり良いものは良く、オタクはやめられそうにも無い。月並みだが自分のペースで来年もオタクをしていきたいと思う。

という訳で2019年もお疲れ様でした!
最後に、イベントやツイッターで仲良くしてくれた皆様、本当にお世話になりました!2020年こそは健常者になりましょう。
それでは、2020年も良きオタクライフを!

おわり。